AWS End User Messaging SMS とは

AWS End User Messaging SMS は、Application-to-Person (A2P) SMS 、MMS、および音声メッセージングサービスであり、あらゆるウェブ、モバイル、ビジネスアプリケーションにおいて SMS メッセージングの配信に必要なグローバルスケール、耐障害性、柔軟性を提供します。SMS メッセージは、利用可能な通信チャネルのうち SMS が最も効果的で偏在していることが実証されているため、最も重要で緊急性の高い通信に使用されます。顧客は、ワンタイムパスワード (OTP) によるログインと認証、マーケティングメッセージ、市民向け情報発信、配送ステータスの更新、予約のリマインダーなど、時間的制約が厳しく確実に届けなければならないユースケースを優先します。

マルチメディアメッセージングサービス (MMS) は、画像、音声、テキスト、動画ファイルを含むメディアメッセージを携帯電話に送信する機能を提供する SMS の拡張機能です。MMS を使用すると、さまざまなブランド、ワークフロー、マーケティングのユースケースにわたって、エンゲージメントを向上できます。

このユーザーガイドの情報は、マーケティング担当者、ビジネスユーザーやデベロッパーなど、すべての AWS End User Messaging SMS のユーザーを対象としています。このガイドには、主に AWS マネジメントコンソール を使用して AWS End User Messaging SMS を操作するユーザーにとって特に有用な情報が含まれています。

このドキュメントに付随する他の文書がいくつかあります。次のドキュメントは、AWS End User Messaging SMS API に関連するリファレンス情報を提供します。

AWS End User Messaging SMS には、SMS、MMS、音声メッセージを送信するために設計された API (AWS End User Messaging SMS and Voice v2 API と呼ばれる) が含まれています。Amazon Pinpoint API は、スケジュールされたイベント主導型のキャンペーンやジャーニーを通じてメッセージを送信することに重点を置いていますが、AWS End User Messaging SMS and Voice v2 API は、SMS、MMS、音声メッセージを個々の受信者に直接送信するための専用機能を提供します。AWS End User Messaging SMS and Voice API v2 は、Amazon Pinpoint のキャンペーンとジャーニーの機能から独立して使用できます。また、さまざまなユースケースに対応するために両方を同時に使用できます。既に Amazon Pinpoint を使用して SMS、MMS、または音声メッセージを送信している場合、アカウントはこの API を使用するように既に設定されています。2 つの API の主な機能の違いを以下に示します。

この API は、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) など、マルチテナントアーキテクチャのユーザーに適したソリューションです。この API を使用すると、イベントデータ、送信元電話番号、およびオプトアウトリストをテナントごとに分けられます。

SMS and Voice v2 API を使用するときは、電話プール、設定セット、イベント送信先を設定することをお勧めします。SMS and Voice v2 API は、送信したメッセージのイベントデータを自動的には出力しません。イベント送信先を設定すると、メッセージ配信や失敗イベントなどの重要なイベントデータをキャプチャできます。

この API のバージョン 2 の前に、バージョン 1 がありました。現在、この API のバージョン 1 を使用している場合は、引き続き使用可能で、使用を継続することは可能です。ただし、バージョン 2 に移行すると、電話番号プールの作成、プログラムによる新しい電話番号のリクエスト、電話番号の特定の機能の有効化/無効化などの追加機能を利用できます。

AWS End User Messaging SMS を初めて使用する場合

AWS End User Messaging SMS を初めて使用する場合は、まず以下のセクションを読むことをお勧めします。

AWS End User Messaging SMS の機能

AWS End User Messaging SMS には、次の機能があります。

AWS End User Messaging SMS へのアクセス

次のインターフェイスを使用して、AWS End User Messaging SMS 発信者 ID (電話番号または送信者 ID) のリクエストや管理を実行できます。

リージョナルな可用性

AWS End User Messaging SMS は、北米、ヨーロッパ、アジア、およびオセアニアのいくつかの AWS リージョン で利用できます。各地域で、AWS は複数のアベイラビリティーゾーンを維持しています。これらのアベイラビリティーゾーンは物理的に相互に分離されていますが、低レイテンシーで高スループットの冗長性に優れたプライベートネットワーク接続で統合されています。これらのアベイラビリティーゾーンにより、非常に高いレベルの可用性と冗長性を提供しながら、レイテンシーを最小限に抑えています。

AWS リージョン の詳細については、「Amazon Web Services 全般のリファレンス」の「アカウントで使用できる AWS リージョン を指定する」を参照してください。AWS End User Messaging SMS が現在利用可能なすべてのリージョンと各リージョンのエンドポイントのリストについては、「Amazon Web Services 全般のリファレンス」の「AWS End User Messaging SMS and Voice v2 API のエンドポイントとクォータとAWS サービスのエンドポイント」、または次の表を参照してください。各リージョンで利用できるアベイラビリティーゾーンの数の詳細については、「AWS グローバルインフラストラクチャ」を参照してください。