パッケージマネージャーからの AWS SDK for C++ の取得
重要
homebrew や vcpkg などのパッケージマネージャーを使用している場合:
SDK for C++ を新しいバージョンに更新した後は、SDK に依存するライブラリや実行可能ファイルを再コンパイルする必要があります。
AWS SDK for C++ を設定するには、ソースから直接 SDK をビルドするか、パッケージマネージャーを使用してライブラリからダウンロードできます。
SDK のソースはサービスごとに個別のパッケージに分割されています。SDK 全体のインストールには最大 1 時間かかる場合があります。プログラムで使用する特定のサービスのみをインストールすれば、インストール時間を短縮でき、ディスクのサイズも抑えられます。インストールするサービスを選択するには、プログラムが使用する各サービスのパッケージ名を把握しておく必要があります。パッケージディレクトリのリストは、GitHub の aws/aws-sdk-cpp
aws-sdk-cpp\aws-cpp-sdk-<packageName># Repo directory name and packageName aws-sdk-cpp\aws-cpp-sdk-s3 # Example: Package name is s3
前提条件
大規模な AWS クライアントをビルドするには、最低でも 4 GB の RAM が必要です。SDK は、t2.micro、t2.small など Amazon EC2 の小規模インスタンスタイプで、メモリ不足のためビルドに失敗する可能性があります。
vcpkg を使用して SDK を取得する
重要
使用可能な vcpkg ディストリビューションは外部のコントリビューターによって提供されており、AWS から直接提供されているものではありません。最新バージョンはソースからインストールすることで常に使用できます。
vcpkg
システムに vcpkg
-
vcpkg の GitHub Readme の手順に従って vcpkg
をダウンロードしてブートストラップし、プロンプトが表示されたら次のオプションを使用します。 -
これらの手順の一環として、次の入力が求められます。
.\vcpkg\vcpkg install[packages to install]SDK 全体をインストールするには、
.\vcpkg\vcpkg install "aws-sdk-cpp[*]" --recurseを入力します。または、インストールする特定のサービスのみを、そのパッケージ名を角かっこ囲んで指定します (例:.\vcpkg\vcpkg install "aws-sdk-cpp[s3, ec2]" --recurse)。
出力には、次のようなメッセージが表示されます。
CMake projects should use: "-DCMAKE_TOOLCHAIN_FILE=C:/dev/vcpkg/vcpkg/scripts/buildsystems/vcpkg.cmake" -
-
後で CMake で使用するために、
-DCMAKE_TOOLCHAIN_FILEコマンド全体をコピーしておきます。vcpkg の GitHub Readme には、このコマンドをどこでツールセットに使用するかも記載されています。 -
また、vcpkg 経由でインストールしたビルド設定タイプも、後で必要になる場合があるため、メモしておきます。コンソール出力には、ビルド設定と SDK のバージョンが表示されます。次の出力例は、ビルド設定が「x86-windows」で、インストールされた AWS SDK for C++ のバージョンが 1.8 であることを示しています。
The following packages will be built and installed: aws-sdk-cpp[core,dynamodb,kinesis,s3]:x86-windows -> 1.8.126#6
AWS SDK for C++ をインストールしたら、SDK を使用して独自のアプリケーションを開発できます。「シンプルなアプリケーションの作成」に示している例では、所有している Amazon S3 バケットが出力されます。