請求見積り - AWS コスト管理

請求見積り

請求見積りを使用すると、一括請求ファミリー全体にわたる使用量およびコミットメントの課税前コストを見積もることができます。請求見積りには、前月の統合使用量が自動的に含まれます。例えば、特定の AWS リージョン リージョンで特定の EC2 インスタンスタイプに 100 インスタンス時間を追加した場合、そのリージョンにおける同じインスタンスタイプの既存の使用量に自動的に加算され、追加の入力は必要ありません。また、既存の Savings Plans やリザーブドインスタンスといったコミットメントも含まれます。特典共有の設定が適用され、該当する割引、クレジット、または返金は、最新の年次請求書と同様に含まれます。新しい使用量の変化をモデル化できるほか、新しいコミットメントの追加、既存コミットメントの変更が可能です。

請求見積りを生成するには、請求シナリオを作成する必要があります。請求シナリオを使用すると、使用量に加えてコミットメントもモデル化できます。シナリオ内で使用量とコミットメントのモデル化を完了した後、請求見積りを実行できます。

注記
  • ワークロードの規模によっては、請求見積りの生成に 20 分から最大 12 時間かかる場合があります。

  • 請求見積りは、管理アカウントおよびスタンドアロンの AWS アカウント でのみ利用できます。

請求見積りで使用されるデータエンティティについて

AWS 料金見積りツール の請求見積り生成エンジンは、指定した期間から次のデータエンティティを使用します。

データエンティティ 説明

メンバーアカウント

選択されたメンバーアカウントを使用して、前回の年次請求月に各メンバーアカウントでどのように使用量が発生したかを特定します。モデル化した使用量は、この既存の使用量に重ねて適用されます。

製品属性と料金属性

製品属性および料金属性によって料金が決まります。例えば、その月に t4g.large EC2 共有テナンシーインスタンスが us-east-1 で Linux を 500 時間実行しているとします。t4.large EC2 インスタンスには 2 つの vCPU と 8 GiB のメモリがあります。共有テナンシー、vCPU 数、割り当てられたメモリなどの製品属性が、この EC2 インスタンスの使用量 1 単位あたりの料金を決定します。これらの属性と料金は、前回の年次請求月時点のものを使用します。

既存の使用状況

既存の使用量は、前回の年次請求月から変更されていない使用量を示しており、請求シナリオでモデル化した使用量はこの既存の使用量に重ねて適用されます。

Savings Plans インベントリ

このインベントリは、前回の年次請求月現在でアクティブな Savings Plans を示します。このインベントリは請求見積りに自動的に含まれ、モデル化した新しい Savings Plans は、対象となる使用量に対してこのインベントリに重ねて適用されます。

リザーブドインスタンスのインベントリ

このインベントリは、前回の年次請求月時点でアクティブなリザーブドインスタンスを示します。このインベントリは請求見積りに自動的に含まれ、モデル化した新しいリザーブドインスタンスは、対象となる使用量に対してこのインベントリに重ねて適用されます。

メリット共有の設定

リザーブドインスタンスと Savings Plans の割引共有設定の請求設定に基づくアカウントには、リザーブドインスタンスと Savings Plans の割引特典が自動的に適用されます。この特典の適用設定は前回の年次請求時点のものを使用し、請求見積りでは自動得点共有を反映します。