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# 付録 C: バックアップと復旧
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 AWS での障害からの復旧は、従来のホスティング環境と比較して、高速かつ容易に行うことができます。例えば、ハードウェア障害が発生した場合には、数分以内に代わりのインスタンスを起動できます。または、多くのマネージドサービスで提供されている自動フェイルオーバーを活用すれば、定期的なメンテナンスに伴う再起動の影響をなくすことができます。 

 ただし、データを正常に復旧するには、正しいデータをバックアップしていることを確認する必要があります。WordPress ウェブサイトの可用性を再確立するたは、次のコンポーネントの復旧が可能になっている必要があります。 
+  オペレーティングシステム (OS) およびサービスのインストール先と設定 (Apache、MySQL、など)。 
+  WordPress アプリケーションコードと設定 
+  WordPress テーマとプラグイン 
+  アップロードされたコンテンツ (記事のメディアファイルなど) 
+  データベースコンテンツ (記事、コメントなど) 

AWS では、ウェブアプリケーションのデータとアセットをバックアップおよび復元するためのさまざまな方法を提供しています。

Lightsail スナップショットを活用して、インスタンスのローカルストレージに保存されているすべてのデータを保護する方法については、このホワイトペーパーで既に説明しました。WordPress ウェブサイトが Lightsail インスタンスのみを使用して動作している場合には、定期的な Lightsail のスナップショットだけで、WordPress ウェブサイトの全体を復旧するには十分です。ただし、1 つのスナップショットから復元する場合には、スナップショットを最後に作成した後でウェブサイトに適用された変更はやはり失われてしまいます。

 マルチサーバーデプロイでは、前述した各コンポーネントを、別のメカニズムを使用してバックアップする必要があります。それぞれのコンポーネントには、バックアップの頻度などの点で異なる要件があります。例えば、OS と WordPress のインストール先と設定の内容が変更される頻度は、ユーザーが生成するコンテンツよりもずっと少ないはずなので、バックアップの頻度が少なくても、復旧時にデータを失うことはないでしょう。 

 OS とサービスのインストール先と設定、および WordPress のアプリケーションコードと設定をバックアップするために、適切に設定された EC2 インスタンスの AMI を作成できます。AMI には 2 つの目的があります。インスタンスの状態のバックアップとしての役割と、新しいインスタンスを起動するときのテンプレートとしての役割です。 

 WordPress のアプリケーションコードと設定をバックアップするには、AMI と Aurora バックアップを活用する必要があります。 

 WordPress のテーマとウェブサイトにインストールしたプラグインをバックアップするには、それらが置かれている Simple Storage Service (Amazon S3) バケットまたは Amazon EFS ファイルシステムをバックアップします。 
+  S3 バケットに保存されているテーマとプラグインについては、[クロスリージョンレプリケーション](https://docs.aws.amazon.com/AmazonS3/latest/dev/crr.html)を有効にして、プライマリバケットにアップロードされたすべてのオブジェクトが別の AWS リージョンのバックアップバケットに自動的にレプリケートされるようできます。クロスリージョンレプリケーションでは、レプリケート元バケットとレプリケート先バケットの両方で[バージョニング](https://docs.aws.amazon.com/AmazonS3/latest/dev/Versioning.html)を有効にする必要があります。これにより、追加の保護レイヤーが提供され、バケット内の任意のオブジェクトの以前のバージョンに戻すことができます。
+  EFS ファイルシステムに保存されているテーマとプラグインの場合、[Backing up your Amazon EFS file systems](https://docs.aws.amazon.com/efs/latest/ug/efs-backup-solutions.html) のドキュメントページで説明されているように、本番環境の EFS ファイルシステムから別の EFS ファイルシステムにデータをコピーするための AWS Data Pipeline を作成できます。また、使い慣れたバックアップアプリケーションを使用して、EFS ファイルシステムをバックアップすることもできます。 
+  ユーザーがアップロードしたファイルについては、前述の、WordPress のテーマとプラグインのバックアップについて説明したステップに従ってください。 
+  データベースコンテンツをバックアップするには、[Aurora バックアップ](https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/Aurora.Managing.html#Aurora.Managing.Backups)を使用する必要があります。Aurora は、クラスターボリュームを自動的にバックアップし、*バックアップ保持期間*分の復元データを保持できます。Aurora のバックアップ機能は継続して行われる増分式のものなので、バックアップ保持期間内であれば、任意の時点の状態を素早く復元できます。バックアップデータが書き込まれるときに、データベースサービスのパフォーマンスに影響が出たり、中断が発生したりすることはありません。バックアップ保持期間は 1～35 日の範囲で指定できます。また、[手動でデータベーススナップショットを作成](https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_CreateSnapshot.html)することもできます。これは削除されるまで保持されます。手動によるデータベーススナップショットは、長期間のバックアップとアーカイブに役立ちます。 