AWS RAM 内でのリソース共有の作成
所有するリソースを共有するには、リソース共有を作成します。プロセスの概要を次に示します。
-
共有するリソースを追加します。
-
共有に含める各リソースタイプで、リソースタイプで使用する管理アクセス許可を指定します。
-
使用可能な AWS 管理アクセス許可および既存のカスタマー管理アクセス許可を選択することができます。または、新しいカスタマー管理アクセス許可を作成することもできます。
-
AWS 管理アクセス許可は、標準的なユースケースに対応するように AWS によって作成されます。
-
カスタマー管理アクセス許可を使用すると、セキュリティやビジネスニーズに合わせて独自の管理アクセス許可をカスタマイズできます。
注記
選択した管理アクセス許可に複数のバージョンがある場合、AWS RAM はデフォルトバージョンを自動的にアタッチします。アタッチできるのは、デフォルトとして指定されているバージョンのみです。
-
-
リソースにアクセスできるようにしたいプリンシパルを指定します。
考慮事項
-
共有に含めた AWS リソースを後で削除する必要が生じた場合は、そのリソースをリソース共有から削除するか、リソース共有を削除することを推奨します。
-
リソース共有に含めることができるリソースタイプの一覧は「共有可能な AWS リソース」で確認できます。
-
共有できるのは自分が所有するリソースのみです。自分が共有先になっているリソースを共有リソースにすることはできません。
-
AWS RAM はリージョンサービスです。リソースを他の AWS アカウント内のプリンシパルと共有する場合、プリンシパルはリソースが作成されたのと同じ AWS リージョンから各リソースにアクセスする必要があります。サポートされているグローバルリソースについては、そのリソースのサービスコンソールとツールがサポートしているどの AWS リージョンからでもアクセスできます。このようなリソース共有とそのグローバルリソースは、指定されたホームリージョンである米国東部 (バージニア北部)
us-east-1の AWS RAM コンソールとツールでのみ表示できます。AWS RAM とグローバルリソースの詳細については、「リージョナルリソースの共有とグローバルリソースの共有の比較」を参照してください。 -
共有しているアカウントが AWS Organizations の組織の一部で、組織で共有が有効化されている場合、組織内のあらゆる共有先プリンシパルには、招待状なしでリソース共有にアクセスできるアクセス許可が自動的に付与されます。組織のコンテキスト外で共有するアカウントのプリンシパルは、リソース共有に参加するための招待を受け取り、招待を受け入れた後でのみ、共有リソースへのアクセス権が付与されます。
サービスプリンシパルと共有する場合、他のプリンシパルをリソース共有に関連付けることはできません。
-
組織の一部であるアカウントまたはプリンシパル間で共有する場合、組織のメンバーシップを変更すると、リソース共有へのアクセスに動的に影響します。
-
組織またはリソース共有へのアクセス権を持つ OU に AWS アカウントを追加する場合、新しいメンバーに共有リソースへのアクセス許可が自動的に付与されます。その後、共有先のアカウント管理者は、アカウント内の個々のプリンシパルに、共有内のリソースへのアクセス権を付与できます。
-
組織またはリソース共有へのアクセス権を持つ OU からアカウントを削除する場合、そのアカウントのすべてのプリンシパルは、リソース共有からアクセス可能なリソースへのアクセス許可を自動的に失います。
-
メンバーアカウント、またはメンバーアカウントの IAM ロールまたはユーザーと直接共有し、そのアカウントを組織から削除する場合、そのアカウントのすべてのプリンシパルは、そのリソース共有からアクセス可能なリソースへのアクセス許可を失います。
重要
組織または OU と共有し、スコープにリソース共有を所有するアカウントが含まれる場合、共有アカウントのすべてのプリンシパルは、共有内のリソースに自動的にアクセスできるようになります。付与されるアクセスは、共有に関連付けられている管理アクセス許可によって定義されます。これは、共有内の各リソースに AWS RAM がアタッチするリソースベースのポリシーで
"Principal": "*"が使用されるためです。詳細については、「"Principal": "*" をリソースベースのポリシーで使用することの影響」を参照してください。他のコンシューマーアカウントのプリンシパルは、共有のリソースにすぐにはアクセスできません。他のアカウントの管理者は、まず ID ベースのアクセス許可ポリシーを適切なプリンシパルにアタッチする必要があります。これらのポリシーは、リソース共有内の個々のリソース ARN への
Allowアクセスを付与する必要があります。これらのポリシーのアクセス許可は、リソース共有に関連付けられた管理アクセス許可で指定されているアクセス許可を超えることはできません。 -
-
リソース共有に追加できるのは、アカウントがメンバーとして所属する組織とその組織の OU のみです。組織の外部から OU または組織をプリンシパルとしてリソース共有に追加することはできません。ただし、個々の AWS アカウント、または組織外のサポートされているサービスの IAM ロールをリソース共有のプリンシパルとして追加することはできます。
注記
すべてのリソースタイプを IAM ロールやユーザーと共有できるわけではありません。これらのプリンシパルと共有できるリソースの詳細については、「共有可能な AWS リソース」を参照してください。
次のリソースタイプについては、7 日以内に共有への招待を受け入れる必要があります。7 日以内に招待を受け入れない場合、招待は期限切れになり、自動的に辞退したことになります。
重要
以下のリストに含まれていない共有リソースタイプについては、12 時間以内にリソース共有への招待を受け入れる必要があります。12 時間が経過すると、招待は期限切れになり、リソース共有のエンドユーザープリンシパルとの関連付けが解除されます。エンドユーザーは招待を受け入れることができなくなります。
-
Amazon Aurora – DB クラスター
-
Amazon EC2 — キャパシティ予約と専有ホスト
-
AWS License Manager – ライセンス設定
-
AWS Outposts - ローカルゲートウェイルートテーブル、アウトポスト、サイト
-
Amazon Route 53 – 転送ルール
-
Amazon VPC — カスタマーが所有する IPv4 アドレス、プレフィックスリスト、サブネット、トラフィックミラーターゲット、トランジットゲートウェイ、トランジットゲートウェイマルチキャストドメイン
-