データの移行
スキーマの移行が完了すると、ソースデータベースからターゲットデータベースへデータを移動できます。アプリケーションの可用性要件によっては、ソースデータを新しいデータベースに 1 回限りのコピーを実行する簡単な抽出ジョブを実行できます。または、現在のデータをコピーし、新しいデータベースにカットオーバーする準備ができるまですべての変更をレプリケートし続けるツールを使用することもできます。リホストやリプラットフォームの移行では、データベース固有のネイティブツールを使用してデータを移行することをお勧めします。
データ転送に役立つツールには、AWS Database Migration Service (AWS DMS) やオフライン移行ツールがあります。次のセクションでこれらを説明を示します。
AWS DMS
AWS SCT を使用してソースデータベースエンジンからターゲットエンジンにスキーマオブジェクトを変換したら、AWS DMS を使用してデータを移行できます。AWS DMS を使用すると、データのレプリケート中もソースデータベースを稼働させ続けることができます。データの 1 回限りのコピーを実行することも、連続レプリケーションを使用してコピーすることもできます。ソースデータベースとターゲットデータベースが同期している場合は、データベースをオフラインにして、操作をターゲットデータベースに移すことができます。 AWS DMS は、同種データベース移行 ( 例:オンプレミスの Oracle データベースから Amazon RDS for Oracle データベースへ ) だけでなく、異種移行 ( 例:オンプレミスの Oracle データベースから Amazon RDS for PostgreSQL データベースへ ) にも使用できます。AWS DMS の詳細な操作方法については、「 AWS DMS ドキュメント」を参照してください。
オフライン移行オプション
ソースデータベースからデータを抽出してターゲットデータベースへのロードする AWS DMS のほかに、他のオプションを使用できます。これらのオプションは、データ移行作業中にアプリケーションのダウンタイムが許容される場合に最も適しています。これらの方法の例は次のとおりです。
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ソースデータベースから抽出されたカンマ区切り値 (CSV) で、ターゲットデータベースにロードされます。
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Oracle ソースデータベースの場合、データを PostgreSQL にコピーするための ora2pg ユーティリティ
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ソースからターゲットへのデータをコピーするためのカスタム抽出、変換、ロード (ETL) ジョブ