Amazon Braket のセキュリティ
AWS でのクラウドセキュリティは最優先事項です。AWS のユーザーは、セキュリティを最も重視する組織の要件を満たすように構築されたデータセンターとネットワークアーキテクチャを利用できます。
セキュリティはAWS とお客様の間の共有責任です。責任共有モデル
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クラウドのセキュリティ - AWS は、AWS クラウド で AWS のサービスを実行するインフラストラクチャを保護する責任を担います。また、AWS は、ユーザーが安全に使用できるサービスも提供します。AWS コンプライアンスプログラム
の一環として、サードパーティーの監査が定期的にセキュリティの有効性をテストおよび検証しています。Amazon Braket に適用されるコンプライアンスプログラムの詳細については、「コンプライアンスプログラム別の対象 AWS サービス 」を参照してください。 -
クラウド内のセキュリティ – お客様の責任は使用する AWS のサービスによって決まります。また、お客様は、お客様のデータの機密性、企業の要件、および適用可能な法律および規制などの他の要因についても責任を担います。
このドキュメントは、Braket を使用する際に責任共有モデルを適用する方法を理解するのに役立ちます。セキュリティおよびコンプライアンスの目的を達成するために Braket を設定する方法を以下の各トピックで示します。また、Braket リソースのモニタリングやセキュリティ確保に役立つ他の AWS のサービスの使用方法についても説明します。
このセクションの内容:
セキュリティの責任共有
セキュリティはAWS とお客様の間の共有責任です。責任共有モデル
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クラウドのセキュリティ — AWS は、AWS クラウド で AWS のサービス を実行するインフラストラクチャを保護する責任を負います。また AWS は、お客様が使用するサービスを安全に提供します。サードパーティーの監査人は、AWS コンプライアンスプログラム
の一環として、セキュリティの有効性を定期的にテストおよび検証します。Amazon Braket に適用されるコンプライアンスプログラムについては、「AWSコンプライアンスプログラムによる対象範囲内のサービス 」を参照してください。 -
クラウドのセキュリティ – ユーザーにはこの AWS インフラストラクチャでホストされているコンテンツに対する管理を行う責任があります。このコンテンツには、使用される AWS のサービス のセキュリティ設定と管理タスクが含まれます。
データ保護
Amazon Braket でのデータ保護には、AWS の責任共有モデル
データを保護するため、「AWS アカウント」 認証情報を保護し、「AWS IAM Identity Center」 または 「AWS Identity and Access Management」 (IAM) を使用して個々のユーザーをセットアップすることをお勧めします。この方法により、それぞれのジョブを遂行するために必要な権限のみが各ユーザーに付与されます。また、次の方法でデータを保護することもお勧めします:
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各アカウントで多要素認証 (MFA) を使用します。
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SSL/TLS を使用して 「AWS」 リソースと通信します。TLS 1.2 が必須ですが、TLS 1.3 をお勧めします。
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AWS CloudTrail で API とユーザーアクティビティロギングを設定します。CloudTrail 証跡を使用して AWS アクティビティをキャプチャする方法については、「AWS CloudTrail ユーザーガイド」の「CloudTrail 証跡の使用」を参照してください。
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AWS のサービス 内のすべてのデフォルトセキュリティコントロールに加え、AWS 暗号化ソリューションを使用します。
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Amazon Macie などの高度な管理されたセキュリティサービスを使用します。これらは、Amazon S3 に保存されている機密データの検出と保護を支援します。
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コマンドラインインターフェイスまたは API を使用して 「AWS」 にアクセスする際に FIPS 140-3 検証済みの暗号化モジュールが必要な場合は、FIPS エンドポイントを使用します。利用可能な FIPS エンドポイントの詳細については、「連邦情報処理規格 (FIPS) 140-3
」を参照してください。
お客様の E メールアドレスなどの極秘または機密情報を、タグ、または [名前] フィールドなどの自由形式のテキストフィールドに含めないことを強くお勧めします。これには、コンソール、API、AWS CLI、または AWS SDK を使用して Amazon Braket またはその他の AWS のサービス で作業する場合が含まれます。タグ、または名前に使用される自由記述のテキストフィールドに入力したデータは、請求または診断ログに使用される場合があります。外部サーバーに URL を提供する場合、そのサーバーへのリクエストを検証できるように、認証情報を URL に含めないことを強くお勧めします。
データ保持
90 日後、Amazon Braket は、量子タスクに関連付けられているすべての量子タスク ID およびその他のメタデータを自動的に削除します。このデータ保持ポリシーの結果として、これらのタスクと結果は S3 バケットに保存されたままですが、Amazon Braket コンソールからの検索では取得できなくなります。
S3 バケットに 90 日以上保存される履歴量子タスクと結果にアクセスする必要がある場合は、タスク ID とそのデータに関連するその他のメタデータの個別のレコードを保持する必要があります。必ず 90 日前までに情報を保存してください。その保存された情報を使用して、履歴データを取得できます。