AWS 生成タグの使用 - AWS 請求

AWS 生成タグの使用

AWS 生成のタグ createdBy は、AWS が定義し、コスト配分のためにサポート対象 AWS リソースに適用するタグです。AWS 生成のタグを使用するには、管理アカウントの所有者が Billing and Cost Management コンソールでそれをアクティブ化する必要があります。管理アカウントの所有者がタグをアクティブ化すると、タグはすべてのメンバーアカウントに対しても有効になります。タグをアクティブ化すると、AWS が、AWS 生成のタグのアクティブ化後に作成されたリソースへのタグの適用を開始します。AWS 生成のタグは AWS コンソールと各種のレポートでのみ使用でき、Billing and Cost Management コンソールの他の場所 (AWS タグエディタなど) には表示されません。createdBy タグは、リソースクォータあたりのタグ数には影響しません。

aws:createdBy タグは、以下の AWS リージョンのみで入力されます。

  • ap-northeast-1

  • ap-northeast-2

  • ap-south-1

  • ap-southeast-1

  • ap-southeast-2

  • cn-north-1

  • eu-central-1

  • eu-west-1

  • sa-east-1

  • us-east-1

  • us-east-2

  • us-gov-west-1

  • us-west-1

  • us-west-2

このタグは、これらの AWS リージョン外で作成されたリソースには自動入力されません。

createdBy タグでは、次のキー値定義が使用されます。

key = aws:createdBy
value = account-type:account-ID or access-key:user-name or role session name

すべての値に、すべての値パラメーターが含まれるわけではありません。例えば、ルートアカウント用の AWS 生成のタグの値には、ユーザー名がないこともあります。

account-type の有効値は、RootIAMUserAssumedRoleFederatedUser です。

タグに account-ID がある場合、account-id はリソースを作成したルートアカウントまたはフェデレーティッドユーザーのアカウント番号を追跡します。タグにアクセスキーがある場合、access-key は使用された IAM アクセスキーを追跡します。該当する場合はセッションロール名も追跡されます。

user-name は、ユーザー名です (使用可能な場合)。

タグ値の例を次に示します。

Root:1234567890 Root: 111122223333 :exampleUser IAMUser: AIDACKCEVSQ6C2EXAMPLE :exampleUser AssumedRole: AKIAIOSFODNN7EXAMPLE :exampleRole FederatedUser:1234567890:exampleUser

IAM ユーザー、ロール、およびフェデレーションの詳細については、「IAM ユーザーガイド」を参照してください。

AWS 生成のコスト配分タグは、ベストエフォートベースで適用されます。AWS 生成のタグが依存するサービス (CloudTrail など) に問題があると、タグ付けにずれが生じる場合があります。

createdBy タグは次のイベントの後、次のサービスおよびリソースにのみ適用されます。

AWS 製品 API イベントまたはコンソール イベント リソースタイプ
AWS CloudFormation (CloudFormation)

CreateStack

スタック

AWS Data Pipeline (AWS Data Pipeline)

CreatePipeline

パイプライン

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)

CreateCustomerGateway

カスタマーゲートウェイ

CreateDhcpOptions

DHCP オプション

CreateImage

イメージ

CreateInternetGateway

インターネットゲートウェイ

CreateNetworkAcl

ネットワーク ACL

CreateNetworkInterface

ネットワークインターフェイス

CreateRouteTable

ルートテーブル

CreateSecurityGroup

セキュリティグループ

CreateSnapshot

Snapshot

CreateSubnet

サブネット

CreateVolume

ボリューム

CreateVpc

VPC

CreateVpcPeeringConnection

VPC ピアリング接続

CreateVpnConnection

VPN 接続

CreateVpnGateway

VPN ゲートウェイ

PurchaseReservedInstancesOffering

リザーブドインスタンス

RequestSpotInstances

スポットインスタンスのリクエスト

RunInstances

インスタンス

Amazon ElastiCache (ElastiCache)

CreateSnapshot

Snapshot

CreateCacheCluster

クラスター

AWS Elastic Beanstalk (Elastic Beanstalk)

CreateEnvironment

環境

CreateApplication

アプリケーション

Elastic Load Balancing (Elastic Load Balancing)

CreateLoadBalancer

ロードバランサー

Amazon Glacier (Amazon Glacier)

CreateVault

ボールト

Amazon Kinesis (Kinesis)

CreateStream

ストリーム

Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)

CreateDBInstanceReadReplica

データベース

CreateDBParameterGroup

ParameterGroup

CreateDBSnapshot

Snapshot

CreateDBSubnetGroup

SubnetGroup

CreateEventSubscription

EventSubscription

CreateOptionGroup

OptionGroup

PurchaseReservedDBInstancesOffering

ReservedDBInstance

CreateDBInstance

データベース

Amazon Redshift (Amazon Redshift)

CreateClusterParameterGroup

ParameterGroup

CreateClusterSnapshot

Snapshot

CreateClusterSubnetGroup

SubnetGroup

CreateCluster

クラスター

Amazon Route 53 (Route 53)

CreateHealthCheck

HealthCheck

CreatedHostedZone

HostedZone

Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)

CreateBucket

バケット

AWS Storage Gateway (Storage Gateway)

ActivateGateway

ゲートウェイ

注記

CreateDBSnapshot タグは、スナップショットのバックアップストレージには適用されません。

AWS Marketplace ベンダー提供のタグ

特定の AWS Marketplace ベンダーは、タグを作成し、それをソフトウェアの使用状況に関連付けることができます。これらのタグには、プレフィックス aws:marketplace:isv: があります。タグを使用するには、管理アカウントの所有者が請求情報とコスト管理コンソールでタグをアクティブ化する必要があります。管理アカウントの所有者がタグをアクティブ化すると、タグはすべてのメンバーアカウントに対しても有効になります。aws:createdBy タグと同様に、これらのタグは請求情報とコスト管理コンソールにのみ表示され、リソースクォータあたりのタグ数には影響しません。製品に適用されるタグキーは、AWS Marketplace 製品ページにあります。

AWS 生成タグ (コスト配分タグ) の制限

AWS 生成のタグには以下の制限が適用されます。

  • AWS 生成のタグをアクティブ化できるのは管理アカウントのみです。

  • AWS 生成のタグを更新、編集、または削除することはできません。

  • 請求情報とコスト管理レポートのアクティブなタグキーの最大数は 500 個です。

  • AWS 生成のタグは CloudTrail ログを使用して作成されます。一定の量を超える CloudTrail ログは、AWS 生成のタグの作成が失敗する原因になります。

  • 予約済みのプレフィックスは aws: です。

    AWS 生成のタグの名前と値には自動的に aws: プレフィックスが割り当てられますが、これをユーザーが割り当てることはできません。AWS 生成のタグの名前は、ユーザー定義のリソースタグのクォータである 50 個にはカウントされません。ユーザー定義タグの名前は、user: というプレフィックスを付けてコスト配分レポートに表示されます。

  • null タグ値は、Cost Explorer や AWS Budgets にも表示されません。null でもあるタグ値が 1 つだけの場合、タグキーは Cost Explorer や AWS Budgets にも表示されません。