コマンドライン支援機能
Amazon Q CLI には、ターミナルでより効率的に作業できるように、AI を活用した 2 つの異なる支援機能が用意されています。
-
自動補完ドロップダウンメニュー: カーソルの右側に表示されるグラフィカルメニューです。使用可能なコマンドオプションが示され、矢印キーで選択できます。
-
インライン提案: 入力時にコマンドラインに直接表示される灰色の「ゴーストテキスト」です。
これらの機能は独立して動作します。どちらか一方だけで使用することができ、個別の設定オプションがあります。
自動補完ドロップダウンメニュー
自動補完ドロップダウンメニューは、コマンドの入力時にカーソルの右側に表示されるものです。使用できるオプション、サブコマンド、引数が示され、矢印キーで選択できます。このグラフィカルメニューはテーマ設定をサポートし、git、npm、docker、aws など、何百もの一般的なコマンドラインツールに対応しています。
自動補完ドロップダウンの使用
自動補完ドロップダウンは、Amazon Q CLI のインストール後に自動的に有効になります。
自動補完ドロップダウンを使用するには
-
ターミナルまたはコマンドプロントを開きます。
-
コマンドの入力を開始すると、使用可能なオプションを示すグラフィカルメニューがカーソルの右側に表示されます。
-
矢印キーを使用して提案のフォーカスを移動し、Tab または Enter を押してオプションを選択します。
ドロップダウンメニューは数百のコマンドラインツールに対応し、コマンドオプションと構文を容易に覚えることができます。
自動補完ドロップダウンの設定
自動補完ドロップダウンの動作と外観はカスタマイズできます。
-
有効化/無効化:
q settings autocomplete.disable false(有効化) またはq settings autocomplete.disable true(無効化) -
テーマを変更:
q theme dark、q theme light、またはq theme system -
現在のテーマを表示:
q theme -
利用可能なテーマを一覧表示:
q theme --list
自動補完で指定できる設定オプションの完全なリストについては、「Amazon Q の設定を行う」を参照してください。
インライン提案
入力時、インライン提案がコマンドラインに直接「ゴーストテキスト」として表示されます。この機能は自動補完ドロップダウンメニューとは別のもので、個別に有効または無効にできます。
インライン提案の使用
インライン提案は、インストール後にデフォルトで有効になります。コマンドを入力すると、グレーのゴーストテキストが表示され、コード補完の候補が示されます。
インライン提案を使用するには
-
ターミナルまたはコマンドプロントを開きます。
-
コマンドの入力を開始すると、グレーのゴーストテキストが表示され、コード補完の提案が示されます。
-
右矢印キーまたは Tab を押して提案を受け入れるか、無視して入力を続行します。
インライン提案の管理
インライン提案は、q inline コマンドを使用して制御できます。
-
有効化:
q inline enable -
無効化:
q inline disable -
ステータスを確認:
q inline status -
カスタマイズを設定:
q inline set-customization [ARN] -
使用可能なカスタマイズを表示;
q inline show-customizations
完全なコマンドリファレンスについては、「q inline」を参照してください。
サポートされているツール
自動補完ドロップダウンメニューは、次のような幅広いコマンドラインツールをサポートしています。
-
AWS CLI
-
Git
-
Docker
-
npm
-
kubectl
-
terraform
-
その他、多くの標準の Unix/Linux コマンド