Oracle データベースアーキテクチャの RDS - Amazon Relational Database Service

Oracle データベースアーキテクチャの RDS

Oracle マルチテナントアーキテクチャ (CDB アーキテクチャ) により、Oracle データベースをマルチテナントコンテナデータベース (CDB) として機能させることができます。CDB には、お客様が作成したプラグ可能なデータベース (PDB) を含めることができます。非 CDB は、PDB を含めることができない従来のアーキテクチャを使用する Oracle データベースです。マルチテナントアーキテクチャの詳細は、Oracle Multitenant Administrator’s Guide を参照してください。

Oracle Database 19c 以降の場合、CDB アーキテクチャを使用する RDS for Oracle DB インスタンスを作成できます。RDS for Oracle では、PDB はテナントデータベースと呼ばれます。クライアントアプリケーションは CDB レベルではなくテナントデーダベース (PDB) レベルで接続します。Amazon RDS for Oracle は CDB アーキテクチャの次の設定をサポートしています。

マルチテナント設定

この RDS プラットフォームにより、RDS for Oracle CDB インスタンスは、データベースエディションと必要なオプションライセンスに応じて、1~30 個のテナントデータベースを含むことができます。RDS API を使用して、テナントデータベースを追加、変更、削除できます。RDS for Oracle のマルチテナント設定は、特殊なタイプの PDB であるアプリケーション PDB またはプロキシ PDB をサポートしていません。アプリケーション PDB とプロキシ PDB の詳細については、Oracle Databaseドキュメントの「PDBの種類」を参照してください。

注記

Amazon RDS 設定は、単に Oracle DB エンジンではなく RDS プラットフォームの機能であるため、「multi-tenant」ではなく「multitenant」と呼ばれています。同様に、RDS の用語「テナント」は、Oracle PDB だけでなく、RDS 設定のすべてのテナントを指します。RDS のドキュメントの「Oracle マルチテナント」という用語は、オンプレミスデプロイと RDS デプロイの両方に対応する Oracle データベース CDB アーキテクチャのみを指します。

シングルテナント設定

この RDS プラットフォーム機能は、RDS for Oracle CDB インスタンスを 1 個のテナントデータベース (PDB) に制限します。RDS API を使用して PDB をこれ以上追加することはできません。シングルテナント設定では、非 CDB アーキテクチャと同じ RDS API を使用します。したがって、シングルテナント設定での CDB の使用経験は、非 CDB での作業とほとんど同じです。

シングルテナント設定を使用する CDB をマルチテナント設定に変換して、PDB を CDB に追加できます。このアーキテクチャの変更は永続的で、元に戻すことはできません。詳細については、「シングルテナント設定からマルチテナント設定への変換」を参照してください。

注記

CDB 自体にはアクセスできません。

Oracle データベース 21c 以降では、すべてのデータベースが CDB です。一方、Oracle Database 19c DB インスタンスを CDB または非 CDB として作成することができます。非 CDB を CDB にアップグレードすることはできません。そのため、Oracle Database 19c の非 CDB を CDB に変換してからアップグレードします。CDB を非 CDB に変換することはできません。

詳細については、以下のリソースを参照してください。